

Pity kitty high school
午後の授業の為、体育館に集まったモンスター科の生徒達。
だが待てども待てども学園長である愛沢・ぺてぃ・らびぃは現れません。
そこでぱふぃの提案により授業内のペアに分かれ、 学校内を探索することになりました。
このページで探索するのは「放送室」です。
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👻「う…学園長授業ほっぽって何してるの? り、リンベル…どこ見る…?」
☎️「わかんなーい!おやつ食べてるのかな?あ!あれなんだろー!」
不安そうなアム・エンヴィーに、気にせず机のほうが気になっている様子のRing-Bellは、
日の差す明るい放送室に来ていた。マイクやスイッチ、ツマミのたくさんついた机、
フロッピーがたくさん置いてある棚、開け放たれ、風がはためいている窓…
狭い部屋故に学園長の姿は見当たらないが、
普段放送委員しか立ち入ることのない部屋にRing-Bellは興味深々のようだ。
👻「うあ~…好き勝手に動いて…アムはお邪魔ってわけ…?」
☎️「アムも見よーよ!」
ボリューム、BGM等のラベルが貼ってあるツマミ。
ここから校内全体に向けて放送ができるようで、
よく見れば端にふにゃふにゃの文字で「触るなげんきん!」と書いてある。
☎️「るな…げんきん…どういういみ??」
👻「絶対にこれに触ったり動かしたりしちゃダメ…ってこと…リンベル漢字読めないんだっけ…」
☎️「ふーん、むずかしいのはわかんない!ねえ…これ、動かしちゃダメ?」
ツマミをチラチラと見ながら、Ring-Bellは触って見たくてうずうずしている。
👻「だめって言ってるでしょ~…ほら、他のところも見るよ……」
そんな静止を聞けるわけもなく、ぱ、と探索を続けようと目を逸らしたアムを見逃さず。
今だと言わんばかりに彼女はツマミに手をかけた。
☎️「あ・あ・あ〜 きこえますか〜??」
👻「…えっ!?ちょリンベル!?」

マイクが入り、校内に声が響き渡る。無論、アムの声も入って放送されているようだ。
☎️「こんにちは〜〜っ!リンベルだよー!
へへっ、ねえこれ、ほんとにみんなに聞こえてるのかな?
アムもなにかしゃべってみてよー!」
👻「うえっ!?ええっと…ええっと…ア、アム…だけど……うう゛…」
☎️「おもしろいねぇ、これは音楽?」
無造作に近くにあったツマミを操作すると、ぴか高の校歌が大音量で流れ始めた。
☎️「ぎゃあー!!うるさーい!!」
👻「ちょっと何するの!?アムの耳壊す気!?これだから…
あ~…そうだ、学園長〜もう午後の授業の時間とっくにすぎて…ます…」
☎️「アムすごーい!これで学園長も気がつくねっ
このお部屋、他にはなにがあるんだろー!」
ぱちぱちと拍手を送るも、Ring-Bellは飽きてしまったのか机をほったらかし、
どこかに目移りをしている様子だ。
👻「も~リンベルは協調性とか無いわけ…!?…アムもそんなに無いけど…」
そう言うとチラリと視線を棚に向ける。Ring-Bellもお気に召したようでついていった。
棚には放送委員が使用しているのであろう、昔世界的に流行ったJPOPや
有名なクラシック音楽の曲名が貼られたラベルと共にフロッピーなどが陳列している。
流すための機械、つまりラジカセは先程のマイクがついた机の隣に置いてあるようだ。
ここに校歌のフロッピーは差し込まれていたため、先ほどの爆音事故も起きたようだが。
☎️「わぁ〜!これなに?いっぱいある!」
👻「た、多分曲とか流せるやつ……ほら、この機械で……」
☎️「ほー…これで流せるのー?」
近くにあった適当なものを、ラジカセにセットして再生ボタンを押す。
すると、ギュイーン!とカッコイイギターから始まる、ロックバンドの曲だろうか。
先程とは違い丁度いい音量でBGMが放送され始めた。
☎️「へへ…かっこいい曲きけばみんなも元気になるよねー!」
👻「ああまた…さわるなって書いてあるのに…アムごときと言うことは聞いてくれないんですね…
まぁさっきも触っちゃったし一回も二回も変わらないか……」
学んで適切な音量で流せたものの、アム・エンヴィーは諦めたようにため息をついた。
👻「ほ、ほら終わり…あんまり勝手に触ると後で学園長とかに怒られちゃうかもよ…?」
ぱちんと軽い音を立てBGMを停止する。
するとちょうど、きんこんかんこん…と授業終了のチャイムが鳴った。